テーマパーク
9/29 セットリスト crybaby リピート? 林檎 さかな
氷 金魚槽 オレンジ くつひも あおい夜 私の引退ライブのコンセプトはテーマパークとTwitterに書いた。 恐らくそのコンセプトを理解してくれた人は少ないと思う。 引退ライブをするきっかけとなったのは今日重大発表をした件に繋がる。 お客さんの中に仲間を忍ばせ、どんな音楽をこれからするのかワクワクさせることに徹した。 まるでヒントを出すように。 卒業式ではないことをイメージしてもらう為に。 私ではなく、私達を見て欲しいと思ったから。 本当に賭けだった。 シンガーソングライターという名前、SSWという略称。 これが私は昔から嫌いで、活動している間私は自分のことをピアノを叩いて歌う人と表記していた。 シンガーソングライターはきちんと楽器が弾けて、歌える人だと思うから。 私は鍵盤を弾くことができない。曲にもそれが顕著に表れている。 ピアノに自信がない私は声で曲を引っ張ることに重きを置き、シンガーソングライターが必ずするMCをあえてしなかった。 MCをしてしまうと拍手が起こる。手拍子が始まってしまう。 私は雑音が曲に載ることを好まない。 人によるけれど私の曲は絶対に他の音が入ってはいけないと思う。 最初は慣れなくてMCをして演奏時間を稼いだ。 それが悔しくて信頼できる先輩に相談したことがある。 今は解散してしまったが、The MedicineのVo.Gtであったタニグチマサヤさん(現ゼノ Manipulator)の言葉 「ライブは曲一つ一つの区切りではなく、一つの物語のようにしないといけない。 その為には色々な工夫や服装、化粧、世界観の提示が必要だ」 それを言われてから私に何が足りないを必死に分析した。 根本的に一つの曲が短すぎる。 同じような曲がたくさんある。 でも元の形を変えずに表現できたら? どんな風になるのだろう。 アングラ系と言われるジャンルに属す私がどんな風にライブをしたらいいのか。 たくさん考えた まず最初に曲と曲との間のつなぎ目を作った。 時には知ってる曲を入れたり、その場で即興で演奏してみたり、前の演奏していた演者さんの曲をコピーしたり その後真紅の口紅をつけることにした。 赤色を連想させるアイシャドウを身にまとって、コンセプトである赤を強調した。 ライブハウスでは口紅つくのまじで困るからマイク持ち込んでと言われたけれど、、 幼馴染であるニアフレンズのあつしにも言われたけれど、服装にも気をつけるようにした。 最初のアーティスト写真は緑を基調とした睨んだ表情 次のアーティスト写真は黒がベースで赤色の毛が混じった切ない表情 次のライブ衣装は青色のスカートに白色のレース 今日着た衣装は赤色の羽織 次の音楽をする機会で身につけたドレスと同じブランドの服を中に忍ばせ、初期を連想させるパンツをチョイスした。 全て素足で演奏している。 だって練習のとき素足なんだもん。 ヒール履くのとかダルいし そして世界観 これは難しかった。私は歌詞にもある通り色んな人に愛されたい。 でも曲はダークでギトギトでドロドロとしている。 きっと私よりドロドロの曲をそのまま表現する人は少ないと思う。 比喩は入っているけど全て実話だから。 そこに嘘はつきたくなかった。 ノンフィクションと謳ってるからには嘘をついては意味がないから。 時には生々しく残酷で稚拙な表現を使いながら歌を歌う。 これをそのまま世界観に現すとまぁ大変。 奇想天外摩訶不思議怖すぎる女が誕生。 こりゃいけねぇ。 やべぇ。 お客さんがドン引きしてる表情が見えた。 そりゃ弾き語り見に来てるのに、笑顔なし、睨みきかせてペダルを破壊する勢いで踏み倒す女なんて見たらびっくりするよね。 そこで考えた。 少し可愛いメロディの曲を作ったらどうかな。 ピアノが苦手で、歌詞を重ねることが嫌いな私が挑戦したらどんな曲ができるだろう。 それで作り上げた曲が、オレンジ、くつひも、あおい夜 あおい夜の評判はすぐに目に見えた。 ガラッとお客さんの雰囲気が変わったのが感覚で掴めた。 あとはライブを見に行くお客さん目線になって考えた。 ただの弾き語りでは意味がない。 奇想天外なことをしたら興味を持ってくれる人が出てくる。 このメロディどこかで聞き覚えがあるな?と思わせたら目線が自然と合う。 演者と目が合うと嬉しくなる。 お金を払って見にきてくれている限り、真剣にぶつからないといけない。 ステージでドリンクを飲む姿なんて見に来ていないから、水なんて飲まずに音楽に集中しよう。 これを本当に徹底した。 この路線で行こう。 そう頑張っていた最中に精神がおかしくなっていった。 この話をしすぎるのは嫌いなんだけど、原因はざっくりいうと過労、失望、虚無 家中のガラスを割り本気で死のうとしたことが何度もある。 実は今年も同じようなことになりかけた。 自分の表現力に限界が来て、目の前が真っ暗になって、7月上旬死のうと思った。 でも運良く8月に大切な仕事があるから、このまま死んではいけないと思えた。 死んでしまうと困らせる人がたくさんいる。 じゃあこの苦しさを何に変換させればいい? 2年前、友達のハマに言われた言葉を思い出した。 「その苦しさを歌詞に書けばいい」 そうだ。この苦しさを表して、私と似た気持ちを背負う人が一人でも減ってくれたら。 そんな気持ちを掲げてわたがしという曲を作った。 すぐにsection3の店長である加瀬さんにラインし、お客さんに聞かせたい曲ができたので、出演させて頂けませんかと言った。 企画だと多分気負いすぎて精神が追い込まれるから 私のズタボロ時代を知っているのにもかかわらず二つ返事で是非と返ってきた。 本当は誰にもばれず弾き語りの辻ゑりなを消そうとしていた。 でも歌いたい曲ができたなら、セレモニーのようにど迫力のあるものを作ろうと思った。 当初わたがしは元彼に向けた曲だった。 けれど、つい先日父親が倒れる事件が起きた。 だからわたがしの歌詞にある"私の背中に居てくれた貴方の事心の底からずっと好きでした"というサビの部分を父親に連想して今日は歌った。 助けてくれた友達の顔や仲間を見ると自然と涙が出てきた。 みんな目を合わせて、笑ってくれた。 泣いてくれてる人もいた。 初めて聞きにきてくれた人も泣いてくれた。 両親、祖父も自然と泣いてくれた。 嗚呼なんて世界に生きているんだろうという歌詞だった曲は人の感情を溢れさせる素敵な曲になった。 こんな世界に産んでくれてありがとうと自然に思えるようになった。 大嫌いなちょこれゐとを大好きな綿菓子に変えるだけでほんの少し世界が明るく見えた もしこのブログを読んでくれている人の中で私のように死にたいけど生きたい"死にたがりと生きたがりを彷徨う人"がいるなら思い出して欲しい たくさんの笑顔や、紫陽花が綺麗に咲く様を、雨上がりの空を、小さな幸せを感じて生きて欲しい。 辛い思いをしながら生きていくなら死んでもいいと思う。 医療従事者でキリスト教の私だけどこれは心から思う。 でも私に関わってくれた全ての人には生きて欲しいと思うの。 だってみんな本当に素敵な人で溢れているから。 太陽が怖くて夜にしか生活ができなかった私が昼に起きて見た世界は少しだけ輝いて見えた。 自分を殺す太陽が死ねと言ってる気がしたのに、死にたいと思った時に思い出してなんて曲を作る人間になった。 音楽で苦しんだ私が音楽で幸せになる瞬間を味わった。 これを踏まえて2年間ドロップアウトしていた私に興味を抱いてくれて、足を運んでくれ、次の音楽にも興味を持ってくれる人が増えるか、本当に真剣に考えた。 最初にみんなが知ってる話題の曲を専門の方についてもらってカバー動画をあげた ハッシュタグを使用して、キャスを利用して 演じていた私を打ち砕くようなパフォーマンスをして辻ゑりなは怖くないんだよ。 もう昔の私と違うんだよって色んな人に伝えたかった。 その後に自分の曲を上げる作業に当たった。 本当に大変でしたこれは、、、 だってしらねぇ女が歌って作ってる曲なんて誰が興味あるのよ。 でも負けずに、自分で編集して。少し説明を入れて上げているうちに興味を持ってくれる人が増えているのが目に見えてわかった。 それが自信に変わり、かつてないくらいにアレンジを入れて、構成を練って、来てくれた人の心を動かすパフォーマンスをした。 私としては引退ライブは65点 泣いちゃったからなぁ。水も飲んじゃったし。 まぁ長々と書いたけれどこれからは弾き語りでもSSWでもなく、夕立に負けない、まだまだチセツな辻を表現したい。 あと私に花束を送ってくれたゆうか。両親。 10年ぶりにもかかわらず来てくれた千秋 死のうと思った時にお前が死ぬなら全員で死ぬからなと言ってくれたさーちゃん。かおちゃん その場にはいなかったけれど沢山助けてくれたはとみん、あんこ 音楽の原動力をくれたまゆ、まみくん、なおと、そしてこうたさん。
たっつんさん
編曲という任務を任せてくれた斎藤さん
section3さん
ブルーマウンテン
ちりゅう、ゆうか、ゆーへー
manimaniumさん
湊川萌さん
岡本修道さん
関わってくれた全ての方々 本当にありがとう。 では10月末と11月20日にまた会いましょう。
辻ゑりなこれにて閉幕。