引退と新しい事と
朝起きて眠気覚ましにタバコを吸って 歯磨きをしてピアノに向かい音楽に集中できればどんなに楽か。
現実は甘くなく、朝起きて眠気覚ましにタバコを吸って、非常事態に備えて自宅で仕事 ピアノに向き合う時間はだんだんと減り、タバコの量は増える一方 親に迷惑をかけるわけにもいかず仕事に行き、夜にも仕事をする。 あんなに好きだったタバコが最近じゃ美味しくない。 好きだったゲームは楽しくなくて心に穴がぽっかり開いた状態で日々を過ごしている。 人付き合いって本当に面倒だ キャラクターを演じて嘘を積み重ねて何が本当の自分かわからなくなる時がある。 あんなに仲よかった仲間が本当はただ単なる人付き合いでしかなかったのかと思う瞬間が度々ある。 私には夢があった。 保育士という夢が。幼稚園教諭という夢が。 児童養護施設の職員になるという夢が。 現実はそう甘くなく、子どもを支える事がどんなに大変でどんなに神経を使うか、自分が擦り減っていく現実だけが襲い混んで 今では普通の生活をするには沢山の薬を飲まないと倒れてしまう。 これも私の甘さだとかなり自分を責めて責めすぎて最終的に心がボロボロになり、ピアノの前に立つと震えが止まらなくなって、自分の歌詞の意味がわからなくなって、生きた心地もしなかった。 ピアノを始めて19年 こんな事は初めてだった。 空白の2年間。人から見たらきっとそう見える 2年間で何が変わったかというと、学業を諦めた。楽器に向き合う訓練と、自分の心と向き合う訓練をした。 時には全て諦めて死んでしまおうかと思う時もあった。 その時に運が良く、助けてくれる仲間や将来の夢ができた。 きっとそれがなければ今私は居ないと思う。 そんなことに気づいたのは大人になって2年22歳になってからやっと気がついた。 今までしてきた事が全て無駄ではなかった事。 仲間が大切だと感じたこと。 恋愛より友達や家族の方が大切だということ。 そんな変わった私を見て否定する人もいるだろう。嘘ばっかり言ってる口も股も軽い女と思う人もいるだろう。 障害者、淫乱、生きる価値のない人間、嘘つき、生まれるべきでなかった人、汚い血の入った人間。 沢山の罵倒を浴びてきた。 昔ならそれできっと心が折れていたけど 今は折れないよ。 汚い言葉を言い続けたらいい。 汚い言葉を吐いて心が汚いものだらけになればいい。 今確かに言える事は私は音楽が大好きで、仲間や友達、家族が好きで、それを罵倒する人間は許せない。 私自身の罵倒は気がすむまでし続けたらいい。 私は今の時点では音楽を辞めようとはおもわない。 どうか私の生き様を、私のことを知ろうとして読んでくれている人達はその生き様を見て。 20歳の私と22になった私をどうか比べてみて。